XMの分別管理と信託保全：投資家の安全と透明性を最優先に

XMが提供するFX取引において、自分の資産はどのように保護されるのか？」というのは投資家としては気になるところです。
今回はこの疑問を解消するべく、資産保護についての2つの重要な概念、「分別管理」と「信託保全」について深く掘り下げていきましょう。

まず、「分別管理」について理解することが重要です。
分別管理とは、お客様から預かった資金をFX会社の自己資本とは分けて管理することを指します。
これにより、万が一FX会社が倒産したとしても、顧客の資産はFX会社の負債とは切り離され、顧客の資産保全が図られます。
FX業者としては、お客様から預かった資金を別口座で管理することが求められ、その実施状況は監督機関によってチェックされます。

次に、「信託保全」について理解しましょう。
信託保全とは、顧客から預かった証拠金や取引の損益、スワップ損益などをFX会社の資産とは分けて、信託銀行に信託して管理することを指します。
これにより、FX会社が破綻したとしても、顧客の資産は保護され、返金が可能になります。
国内のFX会社はすべて信託銀行を用いてトレーダーの資産を管理しています。

それでは、ここでXMにスポットを当ててみましょう。
XMはキプロスを本拠地とするFX業者であり、金融ライセンスを保有しています。
その取り扱いには、分別管理や信託保全が含まれます。

しかし、一部の情報源では、「XMの資産は、イギリスのバークレイズ銀行にあるから安心！」や「AIG保険の信託保全があるから、顧客の資産は100％返金可能！」といった説明がなされていることもあるようです。
ところが2023年現在、XMの公式サイトではバークレイズ銀行やAIG保険の詳細は記載されていません。

これらの情報を鑑みると、XMの分別管理と信託保全については、あくまで彼らが各国の金融ライセンスを遵守している範囲で行われていると理解すべきでしょう。
具体的な手続きや保護範囲、保護の確約についてはXM自体へ直接問い合わせ、正確な情報を得ることが重要です。
また、バークレイズ銀行やAIG保険についての言及がない点についても、直接XMに確認を取ることが望ましいでしょう。

最後に、FX取引を行う際には、どの業者もリスクが伴うことを理解しておくことが重要です。
信託保全や分別管理は、あくまでFX会社が倒産した場合のリスクを軽減するための手段であり、市場リスクや通貨リスクなど、取引そのものからくるリスクから投資家を完全に保護するものではありません。
したがって、投資判断は自己責任で行う必要があります。